水平サポレジラインとトレンド&チャネルライン

トレンドライン
トレンドラインの引き方
トレンドが確定したら、上昇トレンドの場合、安値と安値を結ぶラインを下落トレンドの場合は、 高値と高値を結ぶラインを引きます。 トレンドラインとは、相場の圧力やトレンドの継続性を判断するのに役立ちます。 この斜めに引かれたラインに沿って、トレンドが形成されやすいと考えられています。 そのため、引いたトレンドラインにきれいに沿ってトレンドが形成されていく場合は、安定したト レンドであると言えます。逆に、トレンドラインをブレイクしたら、トレンドが近い内に転換する可 能性を予想させてくれます。
トレンドラインをブレイクするとトレンド転換が起こりやすいと言われています。 ですが、トレンドラインをブレイクしても必ずトレンド転換に結びつくわけではないということは、 覚えて於いて下さい。
例えば、トレンドラインをブレイクしたがトレンド転換は起こらずに、トレンドの角度が緩やかな 角度に変わるだけの場合もありますし、レンジ相場になったあと、再び上昇トレンドを継続する 場合などもあります。
ちなみにする
トレンドラインは、トレンドの継続を見守りながら、いずれ起こるであろうトレンド転換に備える 役割を担っています。そのため、現在のトレンド方向とは逆になる値に引きます。 (注:初心者の方は、下落相場でのトレンドラインは高値側に引くので、間違えないように!)
上昇トレンドイルドライントレンドラインブレイクアウト下降トレンドトレンドラインブレイクアウト

(3)サポートライン(支持線)、レジスタンスライン(抵抗線)
1、分析の基本となる支持線、抵抗線
支持線は価格がこれ以上、下に行かないように「支持する線」、その効力が失われれば、価 格は下がり始めてトレンドになる可能性が高い。抵抗線も価格が上へ行かないように「抵抗し ている線」、その効力を失えば、価格は上昇してそれがアップトレンドになる可能性が高い。
また、抵抗線を抜けた後は、その抵抗線は、支持線の動きへと変わることが多く、逆に支持線 を抜けた後は抵抗線へと変わる場合が多い。

支持線・抵抗線を引く順序
まず、長い時間足からラインをチャートに引く。、日足や4時間足ほど多くのトレーダーが意 識する為、長い時間足ほど重要度が増します。 多くの人に注目されやすい支持線・抵抗線のレベルはだいたい日足などのスイングトレードを しているトレーダーの目線になります。
短期トレードに於いても、スイングのように相場をより大きく捉えて支持線・抵抗線を見極め、 そのあとに、細かい部分、1時間、15分、5分で機能しそうなラインを引きます。
支持線・抵抗線の引き方 まず、同レベル2箇所での反発ポイントを目安にラインを引くやり方が一般的です。 同レベル2箇所での反発ポイントがあったならば、3回目も反発するかも知れないという可能性 (集団心理)も生まれ、多くの人が「ここは意識されている」と思うのです。この思考はごく自然 です。
ではどのような場合に、支持線・抵抗線として高確率で機能するといえば、実際に引いたライ ンに反発という現象(事実)があり、その機能が既に証明されていて、なお且つ、その機能がま だある場合です。

例えば、支持線・抵抗線の機能が証明されたとしても、時々支持線・抵抗線が機能しているな ら参考になりません。つまり、支持線・抵抗線の機能が証明されていて、まだその効力を失っ ていないパターンである事が条件です。高確率で支持線・抵抗線が機能するパターンは、それ らが過去においてその機能を証明した時です。
この他には高値圏・安値圏でのヒゲが長いロウソク(特に最高値・最安値ポイント)も支持線・ 抵抗線を引く候補のポイントとなります。 このような反発箇所では、価格がこれ以上、上昇・下落しないという意味があります。 当然そのレベル付近に再び戻ってきたら反発がありそうだと考える事ができます。
ただし、大前提としてラインは必ず機能するものではないことは認識しておくこと。 例えば、過去の直近の高値や安値や、過去の重要な高値・安値(支持線・抵抗線)でも逆に意 識されやすいポイントである為、意図的に売買を仕掛けるプロのトレーダー達もいます。そう いった場合だと意外と簡単に破られてしまいます。 (機関投資家のストップ狩りなど)
(4)高値と安値の見極め方
何を基準に高値と安値をとらえれば良いかですが、結論から言えば基準はありません。
チャートは人によって見え方が違います。その為、必ずここが高値、安値という決まりがあるわ けではないです。
ですが、高値、安値の見極めの方法としては以下のように考えるとよいです。短い時間足(5分や1時間)より長い時間足(4時間、日足)から見てみる。 長い足のほうが解りやすく、機能しやすい(トレーダーの多くが意識している)値になり ます。

先ずは誰が見ても高値・安値のところをとらえる。
人それぞれ見方が違うとはいえ、明らかに高値、安値と解る場所は必ずあります。 特に、長期足に於いては、インターネット上や書籍でのプロトレーダーのチャートの解 説で示される高値・安値は私が考えるものとほぼ一致します。 多くのトレーダーが共通で認識している高値・安値だあるからこそ、意識され機能しま す。(例えば、損切りの設定値としての前の高値・安値やトレンドラインのポイントなど)
チャートの期間を縮小すると解りやすい。 日足や4時間足などの長期足のチャートで、表示期間を縮めていくと解りやすいです。

内容

機能する支持線抵抗線

支持線抵抗線の反発分析
機能するであろうラインの考え方は以下の3つ。
ラインが機能しているという証拠(実際に反発という現象があった価格帯)
集団が注目する箇所(前日の高値・安値など)
集団心理が働きやすい箇所(Pivot、SMA、トレンドライン、フィボナッチなど)

まず、ラインが機能しているという証拠、実際に反発という現象があった価格帯にラインを引くようにする。トレンドラインでの反発よりも確率が高い。
 ピボット、SMA、トレンドラインなどは、よく機能するが集団心理と考えるべきで、特に1回反発されれば意識され機能していると考えるべきラインとなる。

反発するラインの作成と精査

集団が注目する価格値と集団心理が働く価格値

集団が注目する価格値は、過去の相場を思い出し、現在の価格と比較する思考回路になっている。 これらは人の判断が入る余地のない価格値であり、経験上これらの値が支持線、抵抗線の機能をはたすことが多い。
 過去の最高値・最安値、昨日の高値と安値や今日の高値・安値、そういうポイントを比較して、相場がどの様に動いているか分析する。これらのポイントは基本的に反発するポイントなので、たとえ支持線・抵抗線を抜けてダウ理論が説明するトレンド発生になったとしても最初は反発する確率が高い。価格が昨日の高値付近まで接近したのにそれ以上は上に行かずに下落した場合だと、昨日の高値は強い抵抗線の可能性が高いと考えられます。ですから、もう一度価格がその付近に来た場合には逆張りエントリーを考慮する。  高確率で支持線・抵抗線が機能するパターンは、それらが過去においてその機能を証明(反発)した時です。その機能を証明してもいないのに支持線・抵抗線と考えるのは間違いで、それは集団心理だけを利用して予測しているのに過ぎません。
 確率の高い支持線・抵抗線の順番としては、過去の最高値・最安値が一番で、そこから、過去2番目、3番目、そして、直近の月、週、日という順番におおむねなると考えられます。ただし、注意すべきは、イベントやトレンドの発生で、前日の最高値・最安値は結構簡単に更新されますので、必ずしも支持線・抵抗線にならない事も多い。また、最も重要な支持線・抵抗線は皆が注目する最高値・最安値なのはまちがいないですが、それでもモメンタムが強い場合はあっけなくそれらの線は破られることがある。視覚的に確認できる支持線・抵抗線は逆に意識されやすいポイントである為、意図的に売買を仕掛けるプロのトレーダー達もいます。そういった場合だと過去の最高値・最安値は、たとえ過去の重要な支持線・抵抗線でも意外と簡単に破られてしまいます。そういうポイントはかなり多くの人が注目しているのにも関わらず信頼性が薄いからです。しかもこれらのポイントは究極的な支持線・抵抗線であることには間違いないのです。ただ、もし一回でもそれらのレベルを試す価格の動きがあって実際に反発したのなら、次にまた反発する可能性は高いと思われます。 従って、究極的な支持線・抵抗線のように思われるラインでも、必ずその箇所での反発を確認してエントリー判断すべきです。

集団心理が働く価格値は集団が心理的に高い・安いを判断する漠然とした判断ではあるが、かなり意識される値ではある。ピボット、移動平均線、フィボナッチは、過去にできた明らかな値ではない。戦略や過去の経験や傾向性から作られた値と考えられる。これらの値は集団心理として意識される値と考えられる。ピボットに関しては経験上、かなりの確率で反発する。また、時間足レベルの移動平均線も経験上かなり、反発する。移動平均線やフィボナッチにおいては、反発精度はさほどよくないと考えている。集団が注目する価格値も集団心理が働きそうな価格地もチャート分析でしっかりと見極めてから判断する必要がある。

ラウンドナンバー(切りの良い価格値)

「 抵抗線と指示線が切りの良い数字でせめぎ合っているときには、価格がちゃぶつく場合が多いため、フォロースルーも期待できない。このようなとき傍観しておくのが得策である。切りの良い数字がブレイクされるときにはほとんど抵抗がない。そして、そのすぐあとにその水準が試される。すると、それを見ていた人たちが歓迎されていると思って新たに参入してくる。ところが、この動きは何らかの理由で炎が消えるように止まってしまう。切りの良い水準が破られるのを待つことはまったく勧められない。そうすることでストップとの関係において仕掛けが不利になるだけでなく、すぐに支持線の水準まで戻される危険もある。回復する可能性がある切りの良い数字は、特定の価格ではなくゾーンだからだ。もし、少しでも利益を上げたいもならば、切りの良い数字の下ではなく上で売り、上で買うのではなく下で買うほうがよい。通貨トレードは大口プレーヤーが支配しており、彼らは50の水準を好んで利用する。主要な水準である00と50のゾーンには特に注目しておくこと。長い時間枠のチャートでは、これらの水準がカギとなっていることが多いため、チャートでは周辺に多くのレンジができることになる。」(ボルマンの書籍より)
 基本としてラウンドナンバーを真ん中にして価格が上下し、10ピップス程度のクラスタができやすいわけですから、ボルマンが言うように、ラウンドナンバーの吸引効果を利用してラウンドナンバーに近づく方向にエントリーしていく、   
 エントリーの方法としては、相場の圧力が上方向なら必ずエントリーはラウンドナンバーの5ピップスから10ピップスぐらい下から、相場の圧力が下方向であれば必ずエントリーはラウンドナンバー5ピップスから10ピップスぐらい上からのエントリーのみとする。反対側から入ったら損大になるのでエントリーはしない。
 このエントリーの仕方をすれば、かなりの確率でふくみ損を抱えて長くポジションを持つリスクは少なくなるし抜ければラッキーで利益が大きく、抜けなければ損小で逃げることができる。これにより、含み損を抱えるリスクを抑えることができる。エントリー時には、相場の圧力を考慮して基本的にSMAの下で売り、上で買いとする。
 今までの負けパターンとして、ラウンドナンバー近辺での反発を狙ってのエントリーでよく負けていた。今後は、ラウンドナンバー5ピップス程度まででの反発エントリーはしない。、
ボルマンの書籍には「ラウンドナンバーの上下に対してレンジができる」これはその通りだと思います

ローソク足から支持線抵抗線を作成する

人の判断が入る余地のない価格値、ラウンドナンバー、過去の日足レベルの高値や安値、それより算出されるピボットなどはインジケーターで即座に作成できる。
以下では、ローソク足を分析しての反発ラインを作成していく。尚、チャートの時間軸は5分足とする。5分足以上ででは反発の分析には永すぎる。例えば、1時間足でピンバーのヒゲが確認できても、5分足で見た場合には、クラスタやフォーメーションができている場合がある。
1本の長いヒゲのピンバー と2本又は3本のロウソク足反発パターン に着目する
まず、5分ローソク足で、ピンバーとローソク足反発パターンからライン作成をする。
 支持線・抵抗線の作成は長いヒゲのローソク足を基準に作成します。
ロウソク足のヒゲが殆どのケースで「反発」の証拠としてチャートに現れます。目立っているヒゲに沿ってラインを引きます。ヒゲが長いほどその反発の瞬発力が強い。ヒゲつきのロウソクが数箇所同じレベルで2回~3回反発しているなら重要なラインとなります。

ヒゲの長さと発生場所
有効なピンバーの条件としては、大きな値幅を伴っているほうが良い。実体よりも3倍から4倍も長いヒゲならより信頼性がある。ヒゲの部分が周りのローソク足のから突き出しているのが良い。反対に良くないのは、エントリーしようとする方向にヒゲが出ている場合です。これは、反発後に再び戻される危険性があります。
 2つ或いは3つのロウソク足を一つとして見た場合にヒゲ付きロウソクになるパターン。そういった、ローソク足パターンを1本のローソク足と見なし、その見なした1本のロウソク足のヒゲの先にラインを作成する。

機能する支持線・抵抗線の基本的な考え方

ラインを絞り込んで勝率を上げる(支持線・抵抗線が生命線)
相場全体を把握した後は、トレードの生命線というべき、支持線抵抗線の機能確認ます。
機能の確認では反発確率や精度を考えていく。

反発ポイントの許容範囲について

作成したラインにおいて、そのラインに届かなかったものやラインを超えたものがありますが、おおよそ2~3pips程度の差であるなら、これらのラインは機能していたとみなします。許容範囲として捉えます。

高確率で機能する支持線・抵抗線を見極め絞り込む

その機能が既に証明されている事
その機能がまだある事

この二つが同時に起きていないと確率は高くありません。例えば、何度も抜けているラインなら参考にならない。つまり、支持線・抵抗線の機能が証明されていて、まだその効力を失っていない事が条件となる。
反発する回数の考え方
ラインに対する反発回数の考え方について記載する。
反発回数は相場の全体像で変わってくる。

フォーメーションができている場合のライン

ボックスレンジの場合は何度も同じ場所で反発することがある。
ダブルトップなどのフォーメーションができていれば、2つの同レベルの反発があるなら3回目も反発するかも知れないという可能性(集団心理)も生まれます。最初の反発ポイントはさほど注目されなくても、そのレベルで再び反発すれば多くの人が「ここは意識されている」と思うようになりトリプルトップになることもある。
 ただし、ネックラインなどは特殊のパターンを利用しているので、同じラインでも機能の仕方が違う。ネックラインぎわでは反発が見られるよりも大きく抜けるパターンが多いようだ。トレンド発生時のネックライン割れはけっこうよく起こる。

支持線と抵抗線の機能が入れ替わると推測される場合のライン

例えば、支持線として機能していたラインが、そのラインを抜けて下落した後、再びラインに戻ってきた。支持線が抵抗線に変わるといったパターンです。この類のラインも3回目を期待してポジションを取るといったものとは違い、わりと素直に最初の反発、1回目の反発が多いようでエントリーは1回目の反発のみを狙い、2回目以降は基本的にはエントリーしない。
但し、価格がもみ合い、クラスタができているような十分に機能していた強いラインがであることをチャート分析で確認しておくこと。

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